ベッドサイドに行き、横になっていれば手を握って話しかける。
Nさんがウロウロしはじめたら、手をつないでいっしょに歩く。
何かを口に入れようとしたら、やんわりと止める。
食堂での食事や談話室でのレクリエーションに、自然に誘ってみる。
歩き疲れて昼寝するときには添い寝をし、寝入るとそっとベッドから出て、他の寮母のオムツ交換を手伝う。
仕事が終わって帰るときには、肩に手をまわし、反対の手を膝において、特に念入りにスキンシップをして、「また明日ね」と言って別れる。
これを毎日繰り返した。
すると、1週間でピタリと異食も排徊もなくなった、という。
このケースだけではない。
同じような話は数例だが聞いています。
これはなぜか?
どの専門家の本にも、人格崩壊の典型のように書かれている症状が、シロウトの寮母たちの対応で見事に消失しているのです。